すきなものだけ。

すきなことを呟きます。

人とうまく付き合うということ。

 

「みんなとなんでも話し合いたいし、みんなと仲良くなりたい。みんなとわかり合いたい。」

 

出会う人たち全てに好かれたい。仲良くなりたい。友だちになりたい。

 

それが「違う」と思ったのはいつやったかな。

 

教師になりたい自分は、「100人いたら全ての100人に好かれたい」という風に思っていた。大学時代、というか結構最近まで。

その「好かれたい」と言うのは、どういう意味だったかというと、

・尊敬し合いたい

・悩みなどを何でも話し合える仲でありたい

・時には本気でぶつかり合いたい

などなどなど、といった内容。

 

ううーん、無理!

 

最早この段階で「人は十人十色」という部分を無視しまくってる。

人とぶつかることが嫌いな人もいる。言い争うことを好まない人なんかたくさんいる。悩みなんか人に言いたかない人。逆に常に誰かに悩み相談をしていなければ上手く生きられない人もいる。

みんな自分なりに"自分が気持ちよく生きる方法"を模索して実行している。

 

だからわたしが100人に好かれたい1000人に好かれたい10000人に好かれたい尊敬したいされたい何でも話し合って大親友になりたいうんたらかんたら…というのは、その人たちの個性やその人たちの"生きる方法"を無視しているんだということに気付いた。

 

今まで出会った人たちの中にはわたしのことを好きな人もいれば、堂々と「嫌い!」という人だっていたのに、わたしはそれをぜーんぶ無視して「わかり合おうぜ仲間たちよ!ラブ&ピースだぜ!」てな感じに両手を広げていたということになる。あほかよ。

 

もちろん「わかり合おうぜ!」の時には、わたしに似た思考の人や、それを熟成させた大人たちがわたしの前に現れて、大切なものを残していってくれたのだけれど、

わたしの前に現れなかったりした人たちのことをわたしはどうにも理解できなかったり。

「なんで?こんなに楽しいのになあ」と思ったり。

 

そんな自分を言葉なしに諌めてくれたのは主にゼミの同期の人たち。

「人はみんな違います。」ということを態度で示してくれる人たちがとても多かったと今さら気づく。

 

個性に飛びすぎているゼミのみんなは、個性に飛びながらも、他者を受け入れる能力が高かった。「わたしはこうです。けど、あなたはこうですね。」という考え方がうまい人がけっこういた。とがみはできなかった。「なぜ?みんな?とがみと意見違うの?なぜ?」あほかよ。

 

そこで気付いたのが、「距離の取り方」が大切ということ。

人と人には仲良くなれる距離の取り方がある。そして、万人と仲良くなる方法はそれだと思っている。仲良く、というより、"上手くいく"のほうが正しいかも。

 

例えば、

Aさんがいる。わたしはAさんと考え方が違うとする。もう根本的に違う。真逆。下手したら潰し合いの喧嘩になるんちゃうかってくらい違う。違いすぎる。無理。

でも、わたしはAさんと上手くやっていかなればならない環境にあるとする。

だからわたしは、Aさんとの「適度な距離」を考え、ルールを決める。

・悩み相談はしない。

・ランチには誘うけどサシ飲みは誘わない。

・ボディータッチはしない。

等々。

お互いが関わっていて「不愉快だ!」と思わない距離でコミュニケーションを図ることを試みる。

 

もし無理やり、「わかり合いたい!」「わかり合おう!」「大好き!」とわたしが追いかけていったら、無理やり距離を詰めたら、当たり前だけどAさんは逃げる。逃げるか、不愉快な気分になって、わたしを「嫌いな人」リストにいれるだろう。

 

ということ。

 

だから別に、全ての人とべたべたくっついたり、全ての人に悩み相談をすることが、

全ての人と仲良し!ってわけじゃあない。

時間があるなら距離をゆっくり測って、じっくり仲良くなればいい。距離が測れたらそこから踏み込まなけりゃいい。

あるボランティア先では、共同生活先で出会った最初で距離を縮めすぎて「まじわたしたち仲良し〜♡♡♡」となってからの、テラスハウスのごとく男女問題が次々勃発して、ボランティア最終日お通夜みたいになってたのを見たことがある。恐怖。

 

万人と上手くいく人は、

距離をはかる能力に長けている人。

わたしはそう思います。

お、わ、り。*

 

でもこれはもちろん「大人」同士の話。

「教師」と「生徒・児童」の関係ではまた違うと思ってる。もちろん、先生が、子どもたちひとりひとりの距離を測れる人でなくてはならないとは思うけれど。

 

だけどもだけども…教師という仕事に就いてる人の中には、たまに何を勘違いしてんのか知らんが、

大人なにも常に「先生」視点で話を進めるお人がいる。

残念ながら、わたしはお前の生徒じゃねえので一方的な押し付けでなにかを教えてもらう気はさらさらない!となってしまう。

その距離は、自分の生徒たちでしてください。

 

 

話がずれちゃった。

なんというか、先生道!を歩いてる自分のつもりだけど、最近はいろんなことに蹴つまずいてる。あーわわわわ。

 

最近は8つくらい歳下の子に、大事なことを教えてもらって、猛省した。

もしかすると…わたしは…尊敬してる人とか歳下とか子どもたちから得る言葉しか…真面目に吸収しないのかもしれない…

突然現れた大人に対しては「突然現れた偉そうな人」というレッテルを貼っているのかもしれない…!反省…!

 

ふうすっきりした。

おわり。